個室を生まれた時代に個性がうまれた、そしてプライベートが切り離されたということと仮定してみると、建築はどんどん個室を好むような方向に押している。それは感染症が広まるとさらに加速していき、精神的にも物理的にもぶちぶちと分断されていく。部屋は誰かの所有物となるとその部屋に対しての当事者は本人にしかなれない。部屋ではなくても建築物そもそもでもそうだが、所有者と当事者はイコールではないと思う。その部屋のことを考え、関わるのは所有者だけではなく、第三者でもありうるし、それは当事者として考えることで成立する。それは所有者以外の他人がその部屋に参加する感覚を芽生えさせる。