木曜日、突然の警察署からの電話。以前最後千葉であった離婚調停中の彼女が行方不明であると、機動捜査隊から連絡があり、翌週月曜日に捜査に協力するためにお会いすることになった。何が起きたかは察してくれと言われるばかりで、しかし彼女の携帯に私の番号と、会いたいというメッセージがあったそう。弁護士に相談しネットで調べてみると、どうやらその旦那と親権をめぐってトラブルになったあげく殺害され可能性が高い。とのことだった。どう受け止めていいかわからないまま、その夜は山形でワインをのんだがどうも神経が落ち着かない。そのまま深夜まで眠れないままだった。ニュースをネット記事で見つけ行方不明になる当日の彼女が写っている動画をみたが、まさしく本人だった。ロングスカートを好み、だいたいなにか荷物を持ち、後ろ姿だけでも表情が予想できるくらいの彼女の姿。暗い時期や感情が爆発するのは、直接見たことはないけれど本人から聞いていて、いつもそれを抱え込んでわたしと会っていたのだろう。その抱え込みを感じさせない首元の自律した、しっかりとした美しさがそこにはあり、深い愛情を容易に予想させるわたしの好きな部分でもある。ニュースでは旦那が殺害し埋めた。とのことだがまだ遺体は発見されていないという。生きていてくれ。これを記している「今」は日曜日の夜である。明日に捜査協力のために話してくる予定だ。ニュースでみた彼女が暮らしていた茨城県のうちが印象に残り、それを反芻している。