2021-07-19から1日間の記事一覧

ある日性病に感染していた女性がいたため、私と嫁も検査をした。どうもこうもいいくるめて他の女性とは遊んでいないとしたうえで判定が私は陰性で嫁は陽性であった。こうなるとわたしも、陰性だから今はいいが、妊活をしていたことからすると十分に感染して…

写真の個展に毎回来てくれていたすらっとした、猫のような長髪の女の子がいた。色が好きだといってくれたのを覚えている。大学終わりにお茶の水の裏側になる湯島のこじゃれたバーで会ってそのまま池袋に向かった。西武線沿線に住んでいたと思うから、私は彼…

東京大学を出て丸の内OLをしている彼女は、実家が富山で酒造をやっている。なんとも言えないギャップを覚えた。仕事上がり東海道線のグリーン車の二階に乗り込み、帰宅するサラリーマンの傍らビールと駅弁としばらく盛り上がった。おしゃれなのか黒い帽子と…

大学生のころにいまでいうとフッ軽というのか、さまざまにつてを持った女性と知り合った。その後一流企業に就職するのだが、まだ大学生のある夜に突然連絡が来て泊まることになった。新宿の隣町で部屋に向かう前にどこかで軽くイタリアンを食したあと、吐息…

意識が萎縮していく。関心を殺していく。そうして無関心な領域に持っていきたいのにおしてもつぶれ切らない感情はその蓋の下にまだある。そうしたイメージがまとわりついて、見破られるのが怖いのか、目を合わせられないときがある。どうせなら夏の終わりく…

男子高校生だったころの教育実習の先生との連綿としたつながりは、こちらが既婚者になっても続いている。だいたい一年前に埼玉県の奥にある神社に一緒に行ってからまた一年がたった。中身を気持ち少なめにした仕事かばんを引っ提げて出てきた私は、なんとな…

予定より30分ほど早くホテルにチェックインして、運び湯だがぬめりけのある、適温の温泉に浸かる。先日ほかの女性泊まったビジネスホテルだが、今回は別の女性だった。癖のないような配色とアクセントに自然の緑を壁に配色するエコ感をだす内装は、たしかに…

二回目。同じ事柄を1週間後に文章にした。 どうやら東京をもとに感染が広がっている。映画のような本当の事実だが、これは東京に住んでいる人を当事者とさせた。それ以外は傍観者の視点を国民に与えているのではないかと思う。東京に住んでいると毎日の陽性…

東京を震源地とした感染が広がっている。そのため東京から地方および郊外に向かう身としてはなにか感じるところが出てきた。特に第二波では、スタッフのほうから東京からくる私と接触したくないという考えが出てきた。そのためスタッフに濃厚接触にならない…

高速鉄道にのればそんな遅くにはならないのだが、横浜にはすこし早くついてしまうと思ったために考えて、それなら南へ直通する鉄道に茨城県にいるうちからのってしまおうと思ったのは時間的には失敗だったが、この工程変更のために気動車に乗ることができて…

研究室の打ち上げで大学近くの今はないイタリアンで食事をした。評価の高い街のイタリアンで、基本的に暖色の室内で、白ではなくクリーム色、茶色ではなく焦げ茶色、緑ではなく深緑といった色にコクがあるのではないかというくらい、長年の使用感も混ざって…

大学生の時に後輩の女の子をつれて北千住のワインと煮込みというキャッチフレーズで、おしゃれな居酒屋に入った。後輩となるとまして20前半で、膝上のスカートは酔ってきた赤ワインの回りも早く、そのまま泊まった。それから温泉がメインの湯河原の温泉宿…

サブカルというのか、ロリータ系というのか、ある特定のブランドがすきだという彼女も同業で、常磐線の各駅停車が止まる駅を降りて左に曲がって大通りまで進む。突き当りを左に曲がったところにマンションの買った部屋に住んでいた。自分のことをあまり話さ…

手の甲から腕にかけて筋を感じるときに右手の人差し指にある仕事でできたまめを触る癖がある。そのころだいたい疲労をしてくる週末はまぶたに軽いけいれんが起きる。つらいというよりか疲労に浸っている。だから、たとえばその前日にアルコールを摂っていた…

部活で知り合った後輩はよく慕ってくれた。とても秀才で群れることは苦手そうだが、群れないことによって嫌われたりにくまれたりはしないであろう容姿と対応をするっとこなす。お茶の水を通る丸ノ内線の茗荷谷駅の前の大きい通りをいくとコンビニがあって、…

掲示板がまだネットに出てきたころはみな携帯のアドレスや電話番号はそのままネットに乗せていたと思う。大学生になった私が知り合っていた茨城に住んでいた女性は、とても好きでいてくれて、私もそれが心地よかった。その地区に半年住んだこともあったため…

箱根温泉といえどもたくさんの源泉がある。 湯ノ花沢 湯本 箱根 姥子 底倉 蛸川 塔之沢 仙石原 大平台 二ノ平 宮ノ下 宮城野 小涌谷 木賀 堂ヶ島 芦之湯 強羅 芦ノ湖 KKRのホテルに泊まらないと入れない木賀温泉や、谷の底への急こう配を降りて向かうロープ…

そういえば週末の金曜日に新宿駅から出る桃源台行きの高速バスに乗って、今度は透明の蛸川温泉に向かった。ゴールデンレトリバーのような、きれいな長い髪の毛をしていた女性だった。胃腸を崩していたために意識が外に向かわないまま、夜は雪の降る寒くくら…

同業種の女医はふくらみのある頬をしていて、笑顔がとても素直だった。外房にある実家には毎週末帰っているとのこと。関係をもってからはたびたび私もそちらにお邪魔してはお酒をいただいた。ブランデーをいれていただいて、すき焼きを祖父としたのを覚えて…

こぎれいな最近のビジネスホテルで、子供を連れて家を出ていかれてしまった訳あり女性が、こちらは上司と日本酒をあおってから部屋で落ち合った。なにか陰の漂う女性で、たとえば、主張したいことがあっても目線がすこしずれ、会話でも語尾に意識的かわから…

だれか他人といると、最初は自分を他人に押し付けて同一視して、そうはいかにことに気づいて認めていくステージが、5年とかそういうスパンであるのだと、ものの数秒でまとまったことばでいわれてから、理解するのは早かったのだが、残像が長すぎてどうも思…

東中野の駅で待ち合わせ、それも線路沿いにやや下ったところにあるホテルに行った彼女も独特のリズムがあった。その頃はただそういう行為がしたかっただけかもしれない。それを受け入れてくれる彼女のリズムは、とてもゆっくりとねっとりとした迂回しながら…

東京の下町から埼玉方面にはしる鉄道をともに使っていたため、その路線上の私鉄の駅で会っていた女性がいた。会話をするときの内容や話すリズムが独特で、おそらくイメージをつなぎながら話しているのが、それはそれで楽しかった。同業者でもあったために一…

地理的には湯河原駅は熱海より手前なのに、熱海のほうが気軽に行ける感覚になるのは新幹線のおかげなのか。ひっきりなしに発車していくのぞみの合間にひょっこりと走るこだまにのるために中央改札で待ち合わせをしていた。梅雨だというのに適度に晴れた夏の…

重たいどっしりとした湿度と、粒子の細かな熱に包まれる梅雨の朝。 太陽光は雲によってとらえどこのない輪郭をし、認識を阻む。 いつもより40分早くでて、6時台からまた例の遊郭内にあるマンションの最上階に、会いに行く。コーヒーを飲んで眠いながらに汗を…

終電から数本前の東海道新幹線の東京行きは、酒臭い。こんなに数分間隔で走っているのに指定席の並びは取れなかった。缶のハイボールを買って夜の東海道新幹線の通路側の座席に座った。名古屋を出てそのまま新幹線は突っ走るが、少し空中を泳ぐような緩いカ…

ネットやテレビで毎日のようにされる正義を振りかざして誰かを批判する行為。あったこともない人なのに。まだ政治家ならわかるが、芸人にそれを求めても。野球選手名鑑など昔のものは選手の住所すら載っていたが、いま情報社会では、それ自体に価値が出てい…

らしさってなんだろう。多く、一対一の関係しかわからない場合であるため、その女性がどういう社会的な関係を気づいているのかわからない。好意をもって接してきた女性は、20代後半か。それなりに優しく接していたのだがだんだんと要求が多くなってくる。そ…

布や段ボールが、おそらく作られている工場や、加工されているところ、保管されている場所の匂いを吸い込んでいることがある。そんな匂いに似ている。ただ、ほんとにうっすらと女性の匂いもそこにはある。新潟から上京して、従業員5名ほどの服の製作会社で20…

とても細かな粒子を衣としたオフホワイトの空気に心地よい程度の圧力を感じながら目が覚めたとき、それが湿度と気温と、そして疲労の混ざりあったバランスが程よかったことに気づく。昨晩のお酒はすっきりと消え、隣ですやすやと寝ている妻の顔を見て落ち着…